paw prints

だれかの足跡

2015.6.15

君の横には去年と
違う人がいるけれど
ぼくの横には君がいる
そんな夏のはじまりが
たまらなくうれしい


✳︎
パラノイドパレード/きのこ帝国
大好きな曲です。これを聴いてちょっと考えました。
君の横に去年と違う人がいることで涙を流す人もいれば、そのことで幸せになれる人もいる。恋愛においても何においても、誰かの幸せは誰かの悲しみに繋がっているのかもしれない。でも、だからって幸せになるのが悪いことじゃない。すべては巡り合わせ。私が今君のとなりにいられることも、今までの悲しみ全てあってこそ。人の幸、不幸は誰かによって決められるわけじゃない。全て自分自身。私はあの子を羨んだ時もあった。あの子が今、私をどう思ってるかなんてわからない。でも、そんなこと気にしてなんかいられない。嫌な女だろうか。そう思われても構わない。誰しも誰かに羨まれたり妬まれたりしながら、また誰かを羨んだり妬んだりする。だけど、それは仕方のないこと。それを受け入れてこそ、幸せになれる、そんな風に思うんです。
私はやっと、胸を張って大好きな人を大好きだと言えるようになったんだ。



君のとなり



2015.6.14

陸に打ち上げられた魚は尾ひれをばたつかせてみた。彼は呼吸の仕方が分からなくなって思わず叫ぼうとした。しかし、息も声も泡にさえなってくれず、只々目を見開き、見たこともない眩しい光に絶望するしかなかった。

こんばんは。梅雨の気圧の変動にまんまとやられてしまいました。人間のからだとは良く出来たもので、環境の変化や精神の状態をしっかりと反映してしまう。最近の私はというと、めまいに悩まされる日々を送っています。目が回るというのは不思議で自分がどこにいるのかわからなくなる。いっそ宇宙にでもいってしまえれば楽なのに。そんな風に思う。

前途多難。かみさまは乗り越えられない試練は与えないと聞いたことがある。未来の見通しのつかないなかで、ただ思うのは呼吸を止めてはいけないということ、それだけ。呼吸の難しさを知ってわかった。吸って吐く。そんな単純なことに私のいのちは守られ、支配されていると。「息苦しい」とは「生き苦しい」ことなのかもしれない。生き苦しい人はきっと呼吸の仕方を忘れてしまったのだろう。

人間は息を続けなくてはならない。吸って、吐く。この恐ろしくも単純で難しいことを私はあと何度繰り返すのだろうか。



呼吸を忘れた魚

2015.5.28

こんばんは。今夜は昨日よりも少し暑い気がします。でも、少し窓を開けていればし我慢できる程度だから、そう考えるとやっぱりまだ夏は来てないのかな。

最近はちょっとしたことが胸に引っかかってずっともやもやとしていました。何を考えてもどろどろの思考で、もうどうしようかと悩んでいました。でも、やっと今日その棘がとれました。そう、私は自分がいい人間だと過信しすぎていたんだ。無理をして背伸びをしていた。嫌な感情を抱くことが嫌な人間の証拠だと勘違いしていたんです。そんなことはないのに。嫌な感情もいい感情も全て感じられる。それは自分の気持ちに素直なことだと思っていいって気付けたんです。嫌な感情をさらけ出して言葉にして誰かを傷つけることは良くないと思う。けど、私は普通の人間だから、嫌な感情も当たり前に感じる。それでいいんだ。そうだ、そうだ。何を当たり前なことに悩んでいたんだろう。私は菩薩でも仏でもないんだから。みんなそうだよ、無理しなくったっていいんだ。あーすっきりした。
優しい人になりたい、という思いはある。でも、仏を目指すわけじゃない。そう、例えるなら高畑勲監督のかぐや姫だ。人の穢れも良くないところも生きることだと肯定して愛そうとする。それこそが生きることなのかもしれない。きっとそれをなくしてしまったら透明で味気ない日々を送ってしまうのではないかな、と今の自分を肯定してみます。
ありがとう、ありがとう、やっと落ち着いて眠れそうだ。もし、これを読んでくれた人がいたら、貴方も無理をしないでね。人間でいいんだから。って伝えたいなぁ…なんて思ったりして。アクセス数全然ないのしってるんですけどね(笑)もし読んでくださった方がいるのだったら本当に感謝します。あとはこんな乱文で申し訳ないです、と謝りたい。
それではおやすみなさい。



善人にさようなら

2015.5.26

君はきっと私が今泣いていることもしらない。今夜は、些細な一言が眠りを妨げているので、なかなか寝付けそうにはありません。理性と感情の整理がつかなくて苦しい。
ほんの些細な言葉でも胸にささる。私は小心者だ。よく言えば繊細なのかもしれない。とにかく気にしすぎる、それに弱すぎる、だから自分に自信が持てない。ナルシズムと自己嫌悪の間をいったりきたり。
誰かに依存してるつもりはない。でもバランスや距離の取り方は苦手。困らせたくはない。でももっと、こうしてほしい、とか、欲はどんどんでてきてしまうから難しい。きっと誰もが悩むことがあることで私も頭を悩ましている。
もし、自分をもっと猫可愛がりしてくれる人がいたら…そんなこと考えてしまうけど、でもそれでも私は君がいい。好きという気持ちをいくつになれば上手くコントロールできるようになるのかな。君と離れ離れにならないために、少し離れる練習をしないといけないのかな。



ノミの心臓がうるさい夜

2015.5.25

なにを書こうか、言いたいこと、書きたいことが特にあるわけではないのに、なにか書かなくてはいけないのうな気がして。さっきから書き込んでは消してを繰り返している。

感性を研ぎ澄ますというのは難しい。毎日のようにエッセイを書いている人はすごい。感じて言葉にするのは、努力してうまくいくものでもないと私は思う。


最近は時間もお金もない。日常の中にいて毎日を齷齪と過ごしている。自分のこと、未来のことを考えて優等生な文字を並べる。そんなことに飽きてきて嫌気がさしているから、少し乱雑にでも言葉を吐き出したい気分なのかもしれない。


もし、私がもっと大胆で勇気のある人だったら、調理師や声優やアナウンサー、作家になろうと夢を追いかけたかもしれない。私はそんな勇気ない。だから違う言葉を語る。「人のために何かしたい」そんな台詞をならべてみる。きっとどこにでもいる学生でしかない。本当は自分の一度きりの人生を自分のためだけに生きたいとおもっているのかもしれないのに。


明日は髪を切ろう。

少しは気持ちがかるくなるかもしれないから。




優等生を着込む

2015.5.18

外はすっかり明るくなっていた。それでも私はまだ起きれないでいた。おなじ枕で眠っていた人は、出かけなければならないと言っていた気がして、私も起きなければならないかと思いながら夢うつつのなかを彷徨う。頬や額に優しいぬくもりを感じて、たまらなくやさしい気持ちになる。朝は苦手だった。低血圧の自分には辛いことだらけだと思っていた。でも彼と迎える朝ならば悪くないと思えるようになってきた。今朝は一緒に朝寝をのんびりすることは出来ないらしい。私はまだ寝ていたいから、寝坊助をしたお詫びにおひるごはんをつくろう。何がいいかな、と考えながら私はまた眠りにつく。扉を閉める音を聞いて心の中で、いってらっしゃいと小さく呟いた。


✳︎

朝は苦手です。でも最近は良いところも見つけられるようになりました。それから、相手の帰りを待つ楽しさも知りました。待つばっかりじゃしんどくなるんだろうけど。散らかった台所を片付けたりおひるごはんを作ったりして待つのは楽しかった。ピンポンを聞いて玄関を開けて、おかえり、なんて恥ずかしかったけど、将来も言えたらいいなぁと思ったことは彼にはひみつにしておこう。



微睡みに口づけを