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彼をみつめる 瞬きをして
またみつめる
そこにいるのは誰かと不思議になる
ふれてみる 確かに彼がいる
手を離す
彼が誰かわからなくなる
恐ろしくなって
思わず彼を抱きしめる
つよく つよく
抱きしめられて
ようやく気づく
彼は彼だと
みて ふれて ねつをわけて
おしえて
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時々、目の前にいる人がいったい誰なのかわからなくなるときがあります。わかるけど、わからない。そんな感じ。場面によって人間はきっと、いろいろな自分を無意識に使い分けてるんだと思います。もちろん私もしていると思います。でも、私はシーンを切断して相手を認識するのが苦手なんです、たぶん。だから、あれ、この人こんな人だっけ?あれ、こんな表情の使い方するっけ?って不思議になるんです。切り替えが下手なバカなのか、ただ頭がおかしいだけなのか私にもわかりません。
でも、単純なのでぺちぺち触って、体感できれば、ふむふむ、ぁあ、君だ。君だ。ってすぐ安心するんです。彼を彼だと1番認識できるのはその体温であると今のところ思うわけです。つくづく自分は直感的な人間だと我ながら呆れてしまいます。
きみのねつ