paw prints

だれかの足跡

2015.7.3

名前は魔法だ。おまじないのようなものだ。どんな風に呼ばれるか、どんな想いを込めて呼ばれるか、呼ばれ続けることで本人に魔法がかかる。甘い素敵なものもあれば、呪いにもなるかもしれない。優しい記憶の傍らには、大好きな人たちから慈しみを込めて名前を呼ばれた過去がある。
名前というのは自分だけの特別なものだろうか。確かに同姓同名の人なんて沢山いる。それでも自分の名前は、私が私であることを証明する一つになる。こんな風に思うのはまさに魔法がかかっているからなんだろう。愛しい人たちとの関わりの中で、私自身と共に育つ名前。同じ名前を持つ人でもかかっている魔法が違う。だから私の名前は私だけの特別なもの。

長々と書いたけれど、名前は本当に大切だって言いたかったんです。名前を呼ばれないことは、自分を見てもらっていない気持ちにつながる。だから、恥ずかしいとかなんとか言って名前を呼ぶことを怠けていると大切なモノを取りこぼすぞ、と言ってやりたいという愚痴なのでした。


名前をよんで、おまじない